インプラントの歴史

現代インプラントの歴史はブローネマルク医師の登場から始まるとされますが、 古くはインカ帝国の時代まで遡ることができ、中国やエジプトの古代文明でも、人工歯を取り付けた人骨が発見されているのです。
その頃の素材は象牙などでしたが、その後のヨーロッパでは、奴隷や貧しい人たちの健康な歯を義歯として使っていたこともわかっています。 技術的には、現代のインプラントと同じように骨に金属などを埋め込んで義歯を取り付けるようになったのは100年ほど前になります。
その当時は金が使われていましたが、その後いろいろな金属が試されるようになり、骨と粘膜の隙間で固定する方法の開発とともに、 素材としてチタンが有効だと発見されたことで飛躍的に普及するようになります。
チタンの有用性の発見は、スウェーデンのブローネマルク医師によるものです。 それは、チタンと骨が結合する、その後オッセオインテグレーションと呼ばれるようになる現象を発見したことで、 人工歯根を長期にわたって安定的に骨に固定することが可能になったというわけです。
ブローネマルク医師により1980年代に研究成果が発表されると、その後は急速にインプラントの技術革新が進み、 主に欧米を中心に、新しい治療法として注目を集めていくようになりました。一方、日本では、欧米に比べて普及に遅れがあり、 まだまだインプラント治療が受けられる医院も多くないとも言われています。
それでも最近では、利用者が増加するにともない治療技術を持った歯科医師も増えてきており、 国内でも入れ歯やブリッジに変わる治療法として知られるようになってきたのです。
